について 200 ビージー・ストリート
訪問前に建物の性格を知る
ロウアー・マンハッタンのブルックフィールド・プレイス北端に、200ヴェシー・ストリートの高層ビルが立つ。ハドソン川とワールドトレードセンター地区に隣接し、ブルックフィールド・プロパティーズによると、53階建てで1985年に完成、設計はCesar Pelli & Associatesだ。不動産資料では「アメリカン・エキスプレス・タワー」とも呼ばれることがあるが、訪問者には現在の住所が最も分かりやすい。オフィス、店舗、飲食店、公共空間を含む大きな複合施設の一部で、旅行者が実際に楽しめるのはオフィス階ではなく周辺の公共施設である。
この違いは重要だ。200ヴェシーは博物館でも展望台でもなく、一般公開のツアーを行う通常の観光施設ではない。ビルはオフィスとテナント向け施設で構成され、管理用ハンドブックも入居者のためのものだ。今回確認した訪問者向け情報には、一般公開の展望階や内部見学は記載されていない。周囲の道路やブルックフィールド・プレイスの公開区域から建物を眺めることはできるが、オフィス階へ上がれると期待してはいけない。ここでは建築と都市景観の目印としてビルを紹介し、周囲の公共空間を訪問先として案内する。
ハドソン川沿いのポストモダン建築
ブルックフィールドの物件紹介は、53階建て、1985年竣工、Cesar Pelli & Associates設計と記録している。テナント向けハンドブックは、かつてワールド・フィナンシャル・センターと呼ばれたブルックフィールド・プレイスの北端に位置し、オフィスと広い公共・商業空間に囲まれていると説明する。近くの水辺や公開広場から眺めると、建物の規模がよく分かる。単独の観光モニュメントではなく、周囲の建築群とともにハドソン川を縁取る一棟である。
周辺の複合施設には公共空間としての歴史もある。ニューヨーク・ニュージャージー港湾局のワールドトレードセンター沿革によると、ワールド・フィナンシャル・センターのウィンター・ガーデンは2001年9月11日に大きな被害を受け、大規模な修復を経て再開した。現在のブルックフィールド・プレイスにはオフィスのほか、水辺の広場、飲食店、店舗、アート、イベントなど訪問者向けの場所がある。運営会社は年間100件を超えるイベントと、5エーカーの植栽されたウォーターフロント広場を紹介しているが、これらは事業者の公表値で、予定は変わり得る。私有の塔と公共空間の関係が、この場所を理解する鍵だ。
ウィンター・ガーデンと公共エリア
最も分かりやすい公共の屋内空間がウィンター・ガーデンだ。ガラスと鉄骨のアトリウムにヤシの木が並び、ハドソン川とノース・コーブ・マリーナを見渡せる。ブルックフィールドはコンサート、美術展示、季節イベントの会場であり、立ち寄って休む場所でもあると紹介する。公式FAQは現在、アトリウムを24時間開放としている。この時間はウィンター・ガーデンの案内であり、200ヴェシーのオフィス階、店舗、レストラン、すべてのイベントに当てはまるわけではない。店舗や催しには個別の時間があり、別途休業することもある。
屋外の水辺の広場やハドソン川沿いの遊歩道からは、ビル群と港を別の角度で眺められる。ブルックフィールドの訪問案内は、Oculusの歩行者通路またはフェリーを使ったアクセスを紹介し、ブルックフィールド・プレイスの住所を230ヴェシー・ストリート、ワールドトレードセンターの向かい側と記載している。塔の住所は200ヴェシーなので、ナビに正しい目的地を入力しよう。公共アートに関心があれば、近くのバッテリー・パーク・シティ当局の作品案内を確認したい。展示やイベントは変わるため、特定の作品を目当てにする場合は事前確認が必要だ。
立ち寄りを充実させる方法
200ヴェシー・ストリートは、内部を見学するビルではなく、ロウアー・マンハッタンを歩く途中の一地点と考えるとよい。ワールドトレードセンターや水辺から歩き、ブルックフィールド・プレイス北端での塔の位置を眺めた後、ウィンター・ガーデンと公開広場で時間を過ごす。公式訪問サイトは店舗、飲食、公共アート、イベントを紹介しており、アトリウムが24時間開いているため屋内で休みやすい。食事、買い物、催しが目的なら各店舗・イベントのページを確認し、アトリウムの時間が施設全体に適用されると思い込まないようにしたい。
現実的な期待を持てば訪問しやすい。オフィスの保安体制は観光サービスではなく、塔そのものの一般入場料や公開ツアーは案内されていない。テナントの区域に入れるとも限らない。ブルックフィールド・プレイスの公共部分には個別の時間やイベント管理がある。出発前には訪問者向け告知、フェリーの運航、工事、イベント休業を確認し、複合施設内の特定の通路を使う場合は特に注意しよう。ここの魅力は、私有の高層オフィスと公共の水辺の対比にある。街のスカイラインを形づくるビルの隣に、ハドソン川を前に人々が立ち止まれるアトリウムと広場が広がっている。