について Episkopḗ
シキノス島エピスコピ:ローマ霊廟からビザンツ教会へ
シキノス島内陸のエピスコピは、キクラデス諸島でも珍しい建築遺構だ。ドーム付き教会に見えるが、中核は2〜3世紀の記念的ローマ霊廟で、キリスト教礼拝への転用と継続利用が建物を守った。
ギリシャ文化省は「歴史の重層写本」と表現する。古代石積み、中世改造、近代修理が修道院と景観の中で一体となる。古代神殿ではなく、霊廟が教会へ変わった建物である。
ネイコの墓と修復
2017年開始の工事で未盗掘墓が見つかり、碑文から女性名ネイコ、墓から装身具などが確認された。文化省の初期評価は霊廟がこの有力女性のためとするが、生涯を想像で補ってはならない。
修復は壁、ヴォールト、控壁、鐘楼、ドームを補強し、ローマ時代テラスも明確にした。Europa Nostra賞を得て、約半世紀の閉鎖後に島へ戻された。
時間とアクセス
キクラデス古物局は無料、月・水〜日曜10〜12時と17〜20時、火曜休みと掲載する。季節、人員、礼拝で変わるため直前確認が必要だ。
カストロからの道は乾燥地を進み、Agios PanteleimonやAloproniaへ続けられる。日陰と補給は少ない。島への船便を確認し、無理な日帰りより宿泊が安全だ。
見学の心得
- 船、道、開館を確認する。
- 水、日差し対策、丈夫な靴を持つ。
- 扉をこじ開けず、壁やテラスに登らない。
- 礼拝時は適切な服装をする。
- 複数方向から各時代の部分を見る。
ローマの墓がキリスト教の目印となり、その再利用によって古代部分が現在へ届いた。変化そのものが見どころである。