について Minaret of Jam
ジャームのミナレットは、アフガニスタンのゴール州にある人里離れた谷で、ハリー川とジャーム川の合流点に立つ。ゴール朝最盛期の1190年ごろに築かれ、高さは約65メートル。ほぼ全体が焼成煉瓦ででき、彫刻煉瓦、漆喰、施釉タイル、クーフィー体とナスフ体の書が中世イスラム建築の傑作を形作る。
塔はゴール朝の首都フィルーズクーフと関係するとみられるが、都の正確な位置は確定していない。銘文にはクルアーンの章句と歴史文があり、谷の要塞、陶片、建物跡は塔がより大きな都市景観の一部だったことを示す。その形は中央・南アジアの後代の塔にも影響した。2002年に世界遺産登録された。
同時に危機遺産にも指定された。河岸浸食、洪水、塔の傾斜、盗掘、治安が脅威である。ユネスコは2025年、基部を守るためハリー川沿いの蛇籠護岸を延長したと報告したが、危機遺産指定は続いている。保存には継続監視、安定化、地域社会との協力が欠かせない。
ジャームは通常の観光地ではない。信頼できる一般向け施設や博物館のような開場時間はなく、経路は極めて遠隔で安全・物流上の重大な危険がある。公式渡航情報に従い、個人で到達を試みるべきではない。ユネスコのデジタル資料なら、脆弱な現地に負担をかけず学ぶことができる。