について Zona Arqueológica Plazuelas
丘陵に合わせて築かれた先スペイン期の都市
プラズエラスはペンハモの南西、ペンハモ山地の南側斜面にあり、二つの峡谷に隔てられた三つの丘陵に遺構が広がります。平地にそびえる一基のピラミッドではなく、建物、広場、道が地形にどう合わせられたかが見どころです。メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)は、ここでの居住を西暦450~900年としています。第一千年紀のグアナフアトに異なる文化伝統の共同体が存在したことを示す、複雑な地域社会の景観です。
INAHの現在の紹介によると、七つの建物が三つの丘陵に分布します。東側にはエル・カヘテなどがあり、この円形建築は専門家によってハリスコ州テウチトランで知られる建築伝統と関連付けられています。中央の斜面は大きな平坦地をつくるために整えられ、その上にカサス・タパダスの複合建築が築かれました。建物だけを見ても設計の理由は分かりません。峡谷、斜面、東側の泉から流れるアグア・ナシダ川も、集落の配置を読み解く要素です。
この遺跡は、先スペイン期のグアナフアトを半遊動の狩猟採集民だけが暮らした地域とみなす古い説明にも疑問を投げかけます。INAHは、さらに古い定住共同体の証拠や、社会的、政治的、軍事的な関係を通じた複数集団の交流を指摘しています。見える遺構だけから建設者の正確な民族的アイデンティティーを決めることはできません。根拠のない単一集団への帰属ではなく、考古学が示す大規模で計画的、多様な建築を出発点に見学しましょう。
カサス・タパダス、エル・カヘテ、二つの球戯場
カサス・タパダスは最も複雑な建築群です。INAHは、四つのピラミッド状基壇とホールを備えた大きな基壇、斜面に合わせた増築やテラスを紹介しています。高く設けられた道が、建築群と南側の球戯場を結びます。この名前は地元での呼称であり、建物の当初の用途を完全に説明するものではありません。それでも規模と配置からは、移動、高低差、人々が集まる空間を一体で計画したことが読み取れます。
プラズエラスには二つの球戯場があります。INAHによると、グアナフアトで登録された遺跡のうち球戯場が確認されている場所は少なく、この点は特筆されます。西側の斜面にあるものは東西向き、中央の建築群近くにあるものは南北向きです。中央の球戯場の標識は、他地域で知られる円形の石ではなく、蛇の模様を刻んだ大きな彫刻です。儀礼や政治における正確な意味は研究上の解釈であり、確定した物語として伝えるべきではありません。
INAHは遺跡内で1200点を超える刻石を記録しています。研究所は一部の図像を大地、水、植物、天の火、風に関連付け、石の一つにはカサス・タパダス建物の模型が刻まれていると説明します。石をよく観察する価値はありますが、触れたり指で線をなぞったりしてはいけません。刻まれた図像だけでなく出土した状況も重要であり、周囲の建築や発掘品と比較して理解する必要があります。
地形、水、遺跡博物館
峡谷は遺跡を囲む景色にとどまらず、集落の歴史の一部です。文化情報システムの記録によると、東の峡谷では泉からアグア・ナシダ川が流れ、西のロス・クイヘス峡谷には雨季だけ水が流れます。斜面ごとの違いが、人々の移動や建物の位置に影響しました。道を歩くと、プラズエラスが周囲の丘と密接に結び付いた開放的な都市と説明される理由が見えてきます。
メキシコ文化情報システムによれば、遺跡博物館は2006年1月1日に開館しました。発掘調査で回収された品々を展示し、近隣や遠方の地域との交流を示す資料も紹介しています。建物を歩いてから収蔵品を見ると、出土物を遺跡内の場所と結び付けやすくなります。展示はまた、プラズエラスが地域の交流網から切り離された集落ではなかったことを伝えます。
INAHは建築様式の多様性と、先スペイン期の交易路の結節点に位置することを重視しています。一つの民族名や純粋な祭祀施設という説明に還元せず、建築、水、開けた空間、移動の関係を見てください。遺構からは複雑な都市生活がうかがえますが、政治の仕組み、儀礼、建設した人々の素性については、今も研究が続いています。
プラズエラス見学の計画
INAHの見学案内は現在、火曜から日曜の10時~18時、最終入場17時としています。政府の文化情報システムにある遺跡博物館のページは、全体の開館時間を同じく10時~18時としつつ、博物館の最終入場を16時と記載しています。同ページの料金は大人65メキシコ・ペソ、13歳未満20ペソです。一方、INAHの遺跡案内は入場無料と表示しながら、同じ金額を回収費の区分に載せています。公式ページで料金の対象や最終入場が一致しないため、出発前にビジターセンターへ確認してください。
INAHの案内では、連邦道90号線のイラプアト=ラ・ピエダッド区間からサン・フアン・エル・アルト・プラズエラス方面へ進み、ビジターセンターを目指します。歩道の見学はそこから始まります。町なかの博物館ではなく農村部の考古遺跡なので、現地の交通手段を調べ、日中に余裕を持って回れる予定にしましょう。道は不均一で斜面に日陰が少ないため、歩きやすい靴、水、日よけを用意します。
指定された道を歩き、石を持ち帰ったり建物に登ったりせず、ビジターセンターの指示に従ってください。公式規則では、食べ物の持込み、壁への登攀や落書き、ペット、キャンプ、許可のないドローン飛行が禁止されています。周回には少なくとも1時間を確保し、博物館や刻石も見るならさらに時間を取りましょう。建築を峡谷や丘と一緒に見ると、プラズエラスの魅力が明らかになります。地形そのものを設計に取り込んだ計画都市です。