クレッソン鉱山という名は、コロラド州クリップルクリーク=ビクター鉱区の歴史に結び付く。現在はビクターの町の近くで近代的な金鉱山が操業している。古い資料では過去の採掘場所を「Cresson」と記すことが多いが、現在の見学案内と運営会社は現代の操業をCripple Creek & Victor Gold Mine、略称CC&Vと呼ぶ。鉱区はパイクスピーク西側の山地にあり、デンバーの南西約100マイル。鉱山ツアーは標高約10,000フィートの地点まで向かう。山岳地帯という立地は景観を理解する要素であると同時に、旅程にも関わる。ここは操業中の産業施設であり、地下博物館でも自由に入れる鉱山でもない。
地域のゴールドラッシュは1890年代に本格化した。クリップルクリーク市の歴史年表は、ボブ・ウォマックが1890年にPoverty Gulchで金を発見したこと、1894年に鉱区名が正式に定まったこと、旧クレッソンの場所で露天掘りが1995年に始まったことを記している。現在の運営会社SSR Miningは、鉱区全体で大規模な地表採掘が始まった年を1994年としている。関連はあるが同じ出来事を指す年ではないため、鉱区の露天採掘時代とクレッソン地点の操業開始を区別して紹介したい。ゴールドラッシュは牧畜地帯を鉱山、町、交通路の広がる地域へ変え、現代の採掘場はその長い歴史に重なる新たな層となっている。