サン・フランシスコ広場は、ブラジル北東部セルジッペ州のサン・クリストヴァン中心部にある、ただの空き地ではない。価値は空間の構成に表れている。広い四辺形の広場を、教会、修道院、旧州庁舎、異なる時代の住宅が取り囲み、一つのまとまった都市景観をつくる。孤立した記念建築ではなく、宗教と行政、公共と私的な建物が同じ枠の中に共存する。広場の縁を歩き、開けた中心から周囲を眺めれば、場所の特徴をかなりつかめる。
ユネスコはこの広場を、ポルトガルとスペインの植民都市計画が交わる優れた例として説明している。ポルトガルとスペインの王冠が統合されていた時代の歴史を反映する一方、町そのものはポルトガル植民都市の環境に位置していた。広場の開放空間は、スペイン領アメリカの都市で用いられた「プラサ・マヨール」の寸法と発想を取り入れながら、ポルトガルの都市構造の中に置かれている。この異なるモデルの融合が、広場を単なる写真映えする植民地時代の背景以上のものにしている。政治史が都市の形をどう変えたかを実際にたどれる場所だ。