スクル文化景観は、ナイジェリア北東部アダマワ州のマダガリ地方政府区域にあり、カメルーンとの国境に近い場所に広がっています。ユネスコは、標高約1,045メートル、州都ヨラから約290キロの高地にある集落として説明しています。ここは一つの記念建造物ではありません。現在も続く共同体の暮らし、耕作された斜面、石造りの場所、それらを結ぶ道の関係が景観の意味をつくっています。段々畑には、何世代にもわたる労働、信仰、地域の権威によって形づくられた土地が表れています。
ユネスコは1999年、文化的伝統、物質文化、段々畑を評価してスクルを世界遺産に登録しました。登録区域の核心部は764.4ヘクタール、緩衝地帯は1,178.1ヘクタールで、全体の面積は1,942.5ヘクタールと記録されています。アフリカで初めて登録された文化的景観です。評価の対象は宮殿や展望地点だけではなく、集落と周辺環境が一体として保たれていることです。スクルはナイジェリアの国定記念物でもあり、地域の人々は現在もその維持に欠かせない役割を担っています。