ピラール聖母大聖堂は、サラゴサを代表する景観であるだけではありません。大聖堂であり、重要なマリア巡礼地であり、エブロ川のほとりで日々の礼拝が続く場所です。教会が伝える物語はキリスト教の伝承に基づきます。西暦40年、サラゴサで聖母マリアが使徒ヤコブに現れ、碧玉の柱を渡したと伝えられています。大聖堂自身も、これは敬虔な伝承であり、現代の歴史研究で立証された事実ではないと説明しています。
現在の建物より前にも複数の教会がありました。アラゴン州の文化遺産資料によれば、1118年にアルフォンソ1世がサラゴサを征服した後、ロマネスク様式の聖堂が建てられましたが、1434年の火災で損傷し、ゴシック・ムデハル様式の教会がその後を継ぎ、1515年ごろに完成しました。現在のバロック様式の建設は1681年に始まり、フランシスコ・デ・エレーラ・エル・モソに結び付く設計が基礎になりました。主要部分とドームは1754年までに完成し、ベントゥーラ・ロドリゲスが設計した聖なる礼拝堂は1765年に完成しました。