カザフスタン南部のトルキスタンでは、ホジャ・アフメド・ヤサウィ廟が歴史的景観の中にそびえ、ティムール朝時代を代表する記念建築の一つとなっています。単なる墓ではなく、ユネスコはハーンカーの性格を持つ多機能施設として説明し、廟、モスク、共同利用の機能を併せ持つとしています。規模の大きさに加え、未完成部分にも価値があります。中世の職人がどのように工事を進めたかを示す手がかりが残るためです。ここではスーフィズム、ティムール朝の世界、トルキスタンの長い精神的役割を、一つの建物や物語に単純化せず考えることができます。
ヤサウィは12世紀の著名なスーフィーの師であり、その教えと詩はテュルク語を話す人々に影響を与えました。現在の廟は、彼に結び付けられたより小さな旧墓所に建てられました。ユネスコは建設時期を1389~1405年とし、ティムールの命令で築かれたと説明します。1405年にティムールが没すると工事は止まり、その後完成しませんでした。主入口や内部の一部は未完成のままです。この中断は建築の中に見て取れ、中世の施工法を伝える貴重な記録になっています。そのため、ここは眺めるだけでなく、歴史的な工事の過程を読み取る場所でもあります。