バルコン・デ・モンテスマ遺跡は、メキシコのタマウリパス州都シウダー・ビクトリア近郊、東シエラ・マドレ山脈のアルタ・クンブレ・エヒードにあります。地元ではロス・インディオスとも呼ばれます。国立人類学歴史研究所(INAH)によると、森林に覆われた高台の南北を深い峡谷が区切り、周囲を見渡せる場所です。「バルコン」という名は高所の立地を思わせます。巨大なピラミッド群ではなく、山地に適応した集落の痕跡が見どころです。
INAHは、家屋の土台だった可能性がある石灰岩の基壇を約百基確認しています。残された形からは、石造の宮殿ではなく、ヤシの葉の屋根と枝に土を塗った壁を備える住居が想定されます。基壇は集落の規模や配置を考える手がかりとなり、森や急な進入路は、この場所が選ばれた理由を想像させます。