ブルキナファソ南西部、ロロペニの町の近くには、歴史の全容がまだ明らかになっていない石造囲壁が残っています。ユネスコの遺産区域は一万一千百三十平方メートルで、目を引くのは高さ約六メートルに達する部分もあるラテライトの壁です。復元された宮殿でも、町全体が残る遺跡でもありません。放棄された要塞集落の囲壁が、かつての規模を伝えています。辺鄙な立地は劇的な想像を呼びがちですが、まず考古学的な証拠を確認すべきです。研究によって分かったことがある一方、誰が築き、どのように使ったかなどの疑問は残っています。
ユネスコは二〇〇九年にロロペニ遺跡を登録しました。ブルキナファソで最初の世界遺産であり、ロビ地域にある類似の十の要塞のうち、最もよく保存された例とされています。また、約百か所の石造囲壁からなる大きなまとまりの一部です。発掘資料の放射性炭素年代測定から、壁は少なくとも十一世紀にさかのぼり、集落は十四〜十七世紀に栄えたと考えられています。ただし、これは現在の研究に基づく年代の手がかりで、完全な年表ではありません。未発掘の区域が広く、遺跡の用途も一部は推測にとどまるとユネスコは説明しています。