について アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園――キューバ東部の進化の実験室
アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園は、キューバ東部オルギン州とグアンタナモ州にまたがるNipe–Sagua–Baracoa山地にある。1800~01年に島を調査したドイツ人科学者にちなむ。2001年にユネスコ世界自然遺産へ登録され、カリブ海島嶼部で最大かつ最良に残る山地森林生態系の一つを守る。
岩石が種の進化を促した
複雑な地形と標高差に加え、蛇紋岩やかんらん岩が植物に有毒で栄養の乏しい土壌をつくる。長期的隔離と特殊環境への適応が種分化を促し、局地的進化を研究する天然実験室となった。キューバで定義された28植物群系のうち16が存在する。
植物の固有率は非常に高く、狭い範囲だけに生きる種も多い。淡水生物、無脊椎、脊椎動物にも顕著な固有性がある。山から海岸へ流れる川が森林、谷、湿地、沿岸を結ぶ。価値は希少種の一覧だけでなく、続いている生態・進化過程にある。
入口とガイド
広大なため、地図上の境界点がすべて一般入口ではない。Baracoa側では通常、認可ガイドと指定歩道、河川、Bahía de Tacoなどへ向かう。経路、船、許可は天候、水位、道路、保護計画で変わるため、公園当局か正規のキューバ自然観光事業者へ事前確認する。
熱帯山地の条件
高湿度、急な雨、泥、渡渉、強い日差しが一日に重なることもある。滑りにくい靴、軽い雨具、水、防虫用品、防水袋が必要だ。ハリケーン、山火事、道路損傷で閉鎖され、遠隔地は通信と医療が限られる。行程を共有し、ガイドの判断に従う。
固有種を持ち出さない
植物、動物、岩石、種子を採らず、鳥を呼ぶ音源や餌付けを使わず、経路を外れない。靴底や装備の土は外来生物を運ぶため、区域間で清掃する。使い捨てプラスチックと騒音を減らし、合法な地元サービスを選べば、観光を保全資金につなげられる。