について エレファンタ石窟群
エレファンタ石窟群―ムンバイ湾に残るシヴァ神の彫刻寺院
エレファンタ石窟群は、インドのムンバイ港内にあるガーラープリー島、ムンバイ中心部から東へ約10キロメートルの場所にあります。主な遺構はヒンドゥー教のシヴァ神に捧げられた石窟寺院で、より古い仏塔跡や貯水槽を備えた小規模な仏教石窟も残っています。
玄武岩を彫り抜いた寺院
主要なヒンドゥー石窟は5世紀半ばから6世紀ごろ、硬い玄武岩を直接掘削して築かれました。第1窟の大石窟はリンガを祀る聖所を中心に空間と浮彫が配置されています。多くの作品が損傷を受けながらも、宗教空間としての統一性を保っています。
三面のシヴァ、舞踊王、ヨーガの主
主窟を囲む15の巨大浮彫は、シヴァ神の多様な姿を表します。最も有名なのは高さ約6.1メートルの三面像サダーシヴァで、一般にトリムルティと呼ばれます。舞踊王ナタラージャとヨーガの主ヨーギーシュヴァラも、インド彫刻を代表する作品です。
ポルトガル時代の名称から世界遺産へ
ポルトガル人は島で象の石像を見つけ、Elefanteと名づけました。これがエレファンタの名称になりましたが、植民地期には彫刻と洞窟も損傷を受けました。20世紀初頭に保護が始まり、1970年代に修復が進められ、1987年にユネスコ世界遺産へ登録されました。現在はインド考古調査局が管理しています。