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カミ遺跡群

ジンバブエのカミ遺跡を案内。トルワ王朝、精巧な石積み、明代磁器を含む交易、世界遺産としての価値、訪問時の注意を紹介。

座標: -20.1428081, 28.4232472 更新日: 2023-11-08 Google ストリートビュー

について カミ遺跡群

カミ遺跡――ジンバブエ石造都市と長距離交易の証言

カミ遺跡はジンバブエのブラワヨから西へ約22キロ、カミ川西岸の標高約1300メートルの丘にある。約108ヘクタールの遺跡はPassage RuinからNorth Ruinまで約2キロに広がる。15世紀半ば以降に大ジンバブエが衰退したのち、トルワ王朝ブトワ王国の都として発展し、1986年にユネスコ世界遺産へ登録された。

段状地形に築かれた都

特徴は単独の宮殿ではなく、モルタルを使わない花崗岩の擁壁で造られた連続する基壇にある。支配者の居所は北側のHill Ruinにあり、耕作段々畑が隣接した。住民は土と枝を組み合わせた家に暮らした。狭い通路、回廊、山形や市松模様の石積みは高度な技術を示す。ユネスコはカミを国内で2番目に大きな石造遺跡と位置づける。

中国とヨーロッパにつながった交易

明代の磁器、スペイン磁器、ライン地方の炻器、ポルトガル人との接触を示す資料から、15~17世紀のカミが内陸とインド洋を結ぶ広域交易に参加していたことが分かる。輸入品の多くはブラワヨの自然史博物館で展示される。大きな花崗岩の十字架は、もともと信仰上重要だった土地と宣教師の接触も物語る。

都市は19世紀のンデベレ進出期に放棄された。大規模な宝探しによる破壊を比較的免れ、地層が乱されていないため、大ジンバブエ文化から後代の国家へ続く歴史を研究する上で価値が高い。現在の地域社会にとっても精神的意味を持つ場所がある。

壊れやすい石壁

空積みの壁は浸水、斜面移動、植生、温度変化によってひび割れや崩落が起こり得る。壁に登る、腰掛ける、石を動かす行為は厳禁だ。雨季は地面が滑りやすいため、丈夫な靴、飲料水、日差し対策が必要になる。指定路と係員の案内を優先したい。

ブラワヨからの訪問計画

ブラワヨから半日程度の行程に組み込みやすいが、開場時間、料金、道路、ガイドの有無は変わる可能性がある。ジンバブエ国立博物館・記念物当局または信頼できる現地事業者に直前確認するのが安全だ。基壇構造と交易史を予習すれば、説明設備が限られる場合も遺構を読み解きやすい。宗教的場所での撮影や立入りは現地の指示に従う。