について クィーン・エマ橋
クイーン・エマ浮橋はキュラソーの首都ウィレムスタット、シント・アナ湾を横切り、東岸Pundaと西岸Otrobandaの歴史地区を結ぶ。16基の浮き台が橋面を支え、一端を軸にOtrobanda側へ旋回して、Schottegat内港へ入る貨物船、客船などの航路を開ける。水面に合わせて足元がわずかに動くことも、地元で「Swinging Old Lady」と親しまれる理由の一つである。
米国領事Leonard Burlington Smithが1888年に最初の橋を建設し、オランダのエマ王妃にちなみ命名した。1901~1934年は通行料を取り、裸足の歩行者は無料だったという逸話が残る。1974年に自動車用クイーン・ユリアナ橋が開通すると浮橋は歩行者専用になった。1955年にはユリアナ女王夫妻の訪問を記念して照明アーチが加わり、1939年、1960年代、1980年代、2005~06年にも大規模改修を受けた。
2026年9月時点の最新措置では、電動化と制御、配線、照明、安全設備の更新のため、8月2日から9月25日まで橋は一時運休中である。管理するCuraçao Ports Authorityは歴史的外観を残し、ディーゼル駆動を静かで直接排出のない電動方式へ替えるとしている。工事中はPunda―Otrobanda間の無料フェリーが毎日24時間運航する。工程は変わり得るので、出発前に港湾局の告知を確認したい。
通常運用時は無料の歩行通路で、決まった「開橋時刻表」はなく船舶交通に応じて旋回する。航路を開けている間、歩行者は無料の小型フェリーへ案内される。警報や係員の退橋指示後に残らず、可動部の柵を越えない。木製床は雨で滑りやすく、ベビーカー、車椅子利用者、揺れに弱い人はゆっくり進み現場の誘導に従う。
数分で渡れるが、ウィレムスタットの都市構造を読む最良の出発点だ。Punda側にはHandelskadeの色彩豊かな商館、Fort Amsterdam、ユダヤ文化遺産、Otrobanda側にはBrionplein、Rif Fort、壁画地区がある。歴史地区はオランダ都市計画とカリブ、アフリカ、アメリカ文化の交差によって世界遺産となった。夜のライトだけでなく、港と住民移動を今も支える現役インフラとして見る価値がある。