について グアチモントネス遺跡
グアチモントネスは、メキシコ・ハリスコ州テウチトランの町に近い、先スペイン期のメキシコ西部社会を知る重要な考古遺跡である。中央基壇、円形の広場、それを囲む複数の基壇から成る同心円状の祭祀建築で知られ、この形式は現地で「グアチモントン」と呼ばれる。中央メキシコに多いピラミッドと方形広場とは異なる構成が、テウチトラン文化を代表する独特の景観を生んでいる。
考古学的研究によれば、テウチトラン文化は先古典期後期から古典期に栄え、記念建築は紀元前の数世紀から紀元後の数世紀にかけて発展した。遺跡はメキシコ西部の竪穴墓文化とも関係し、墓には土器、人や動物の像、貝製装飾、石器などが副葬されることがあった。円形建築は珍しい形だけが見どころではなく、公共儀礼、権力の編成、火山性地形の利用を示す。高い場所から複数の円環と軸線を眺めると、空間全体を理解しやすい。
グアチモントネスは、世界遺産「リュウゼツラン景観とテキーラ村の古式産業施設群」の構成資産でもある。ユネスコは2006年、リュウゼツラン畑、テキーラ生産施設、集落、古代遺跡を含む文化的景観を登録した。公式資料によれば、テウチトラン文化は西暦200年ごろから900年ごろに、段々畑、住居、神殿、祭祀用の塚、球戯場によってこの地域を形づくった。周囲の畑と遺跡を一体として見ることで、単独の廃墟ではない長期的な土地利用が見えてくる。
メキシコ国立人類学歴史研究所の最新案内では、現在の開場は木曜から日曜の9時から17時で、公式入場料は無料とされる。民間サービスには別料金が発生する場合があり、日程も変わり得るため、訪問前にINAHの告知を確認したい。遺跡はテウチトラン中心部の北東約1キロにあり、グアダラハラ方面からは連邦道15号、70号、州道27号を利用できる。駐車場、トイレ、ガイド案内があるが、団体や専門ガイドは事前確認が安心だ。
見学には2~3時間を見込み、傾斜と砂利道に適した靴、水、帽子、日焼け対策を準備する。INAHの規則では喫煙、指定区域への食べ物の持ち込み、ペット同伴は禁止され、ドローンや商業撮影、特別活動には許可が必要となる。非公開の建造物へ登ったり、出土部材に触れたりしてはならない。グアダラハラからの日帰りならテウチトランの町やリュウゼツラン景観と組み合わせられるが、商業的な蒸留所見学と保護遺跡の歴史説明は分けて理解したい。