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スタリ・ラス

スタリ・ラスの中世要塞、ソポチャニを含む世界遺産、ノヴィ・パザルからの訪問方法と見学時の注意点を詳しく紹介。

座標: 43.128376, 20.416029 更新日: 2023-11-26 Google ストリートビュー

について スタリ・ラス

スタリ・ラスは「古いラス」を意味し、セルビア南西部ノヴィ・パザル近郊に残る中世遺跡群である。中心となるのはグラディナの丘に築かれた要塞跡だ。ゼタ、ボスニア、コソボ、メトヒヤを結ぶ交通路に位置し、中世セルビアのラシュカ国家における初期の政治拠点となった。現在の城壁跡と周囲の地形は、ラスが単独の城ではなく、要塞、宗教施設、市場集落から成る歴史的景観だったことを物語る。

ユネスコは1979年、「スタリ・ラスとソポチャニ」を世界遺産に登録した。構成資産は中世都市ラス、ソポチャニ修道院、ジュルジェヴィ・ストゥポヴィ修道院、聖ペトル・パウェル教会の4か所で、10世紀から13世紀にかけてのセルビア国家形成を示す。建築だけでなく、ビザンツ美術と西欧の影響が交わる壁画も重要だ。時間が許せば、要塞だけを訪れるのではなく、これらを一つの文化的まとまりとして巡りたい。

セルビアの公式観光情報では、考古学地域はグラディナ要塞、聖大天使修道院跡を含む洞窟、パザリシュテまたはトルゴヴィシュテと呼ばれる旧集落から成る。要塞は不規則な四角形で、南側には直径約8メートルの塔があった。洞窟には13世紀のフレスコ画断片が残り、重要なセルビア語写本「ヴカン福音書」もこの地で制作されたと考えられている。政治、信仰、交易が結び付いた中世社会を理解できる場所だ。

遺跡はノヴィ・パザルの西約11キロにある丘陵地に位置する。要塞は屋外の遺構で、足元が不安定な場所や急な斜面があるため、滑りにくい靴を用意し、明るい時間帯と安定した天候を選びたい。常設施設や統一された開場時間を前提にできないので、出発前にノヴィ・パザルの観光案内所またはラス博物館へ道路、駐車、入場状況を確認するのが確実だ。脆い壁には登らず、石材を動かさないことも重要である。

ソポチャニとジュルジェヴィ・ストゥポヴィは宗教的な場でもある。控えめな服装と静かな見学を心掛け、礼拝中は現地の案内に従う。セルビア最古級の教会である聖ペトル・パウェル教会も行程に加えたい。全体を巡るなら少なくとも半日を見込み、ノヴィ・パザルを拠点にすると動きやすい。構成資産は離れており、公開状況も変わり得るため、車または事前に手配した移動手段が実用的で、撮影や団体見学は各施設の当日規則を確認したい。