について タキシラ博物館
タキシラ博物館は、パキスタンのパンジャーブ州にあり、ガンダーラ美術と古代都市タキシラの歴史を理解するうえで欠かせない資料を収蔵しています。イスラマバードの北約30キロメートルに位置するタキシラは、南アジア、中央アジア、地中海世界を結ぶ交流拠点でした。遺跡群は1980年にユネスコ世界遺産となり、館内にはビール・マウンドやシルカップなどの発掘品が並びます。
展示の中心は片岩製の仏陀・菩薩像と、後代の漆喰彫刻です。ガンダーラ美術は長い期間をかけて発達し、クシャーナ朝のカニシカ王の時代に特に栄えました。ギリシャ、ローマ、パルティア、中央アジア、インドの伝統が融合した造形は、仏教とともに中央アジア、中国、朝鮮半島、日本へ影響を広げました。
宗教彫刻だけでなく、紀元前6世紀ごろから紀元5世紀ごろまでの土器、武器、道具、玩具、鍵、文字資料、医療・農耕器具も重要です。歴代都市の日常生活を具体的に知ることができ、周辺の僧院、仏塔、都市遺跡を巡る前の予備知識になります。
公式サイトの開館案内は土~木曜の9~16時で、通常は金曜休館です。祝日や保存作業で変更される場合があるため、出発前に最新情報を確認してください。屋外遺跡も見るなら十分な時間を取り、暑さ対策を整えると安心です。