について チジュカ国立公園
チジュカ国立公園:リオの街に再生した大西洋岸森林
チジュカ国立公園は、ブラジルのリオデジャネイロ市内に3958.51ヘクタールの自然を守る国立公園である。大都市のすぐそばに森林、滝、山頂、展望台が連なる。チジュカの森は歴史的な中心だが、公園全体にはカリオカ山地やペドラ・ボニータ、ペドラ・ダ・ガヴェアの区域も含まれる。
古い英語資料はチジュカの森を約32平方キロメートルとし、「世界最大の都市森林」と紹介している。この表現は観光案内で今も見かけるものの、都市森林の定義によって結論が変わるため、最大という評価には異論がある。現在の面積は、管理機関ICMBioが公表する約39.6平方キロメートルを基準にするのが適切だ。
19世紀に始まった森の再生
目の前の深い森は、手つかずのまま残ったものではない。18世紀から19世紀にかけてコーヒー栽培などで植生が大きく失われ、リオの水源にも影響が及んだ。皇帝ペドロ2世の時代に在来樹種による植林が進められ、長期にわたる取り組みは大規模な生態系再生の先駆的事例となった。
国立公園は1961年7月6日に設置された。その後の政令で名称や境界が調整され、2004年の拡張で複数の山塊の保護が強化された。大西洋岸森林の生態系と絶滅の恐れがある生物の生息地を守るだけでなく、水源、都市気候、景観、市民の余暇にも重要な役割を果たす。
公開されている主な区域
フロレスタ区域にはタウナイ滝、ビジターセンター、歴史的な場所と遊歩道がある。セーラ・ダ・カリオカ区域にはコルコバード、ヴィスタ・シネーザ、メーザ・ド・インペラドールなどの名所が集まる。ペドラ・ボニータとペドラ・ダ・ガヴェアの区域は登山と眺望で知られ、後者はより長く険しいため十分な体力と経験が必要だ。
標高約1020メートルのチジュカ峰は園内最高地点である。一方、コヴァンカ=プレトス・フォロス区域は自然回復を優先する場所で、通常の観光には公開されていない。公園地図に示される全域へ自由に入れるわけではない点に注意したい。
開園時間とアクセス
公式サイトが案内する通常の開園時間は毎日8時から17時まで。ただし豪雨、斜面崩壊の危険、火災、整備、特別対応によって、登山道や展望台、入口が急に閉鎖されることがある。出発当日に公式のお知らせを確認し、どの区域へ行くのかを先に決める必要がある。全施設に通じる一つの正門はなく、入口は離れている。
フロレスタ区域へ向かう場合は、アルト・ダ・ボア・ヴィスタのアフォンソ・ヴィゼウ広場が目印になる。コルコバードなどには別の交通・入場システムがある。週末や祝日は混雑しやすいため、必要な公式交通やサービスは事前に手配し、水、日よけ、滑りにくい靴、余裕のある日程を用意したい。
森を守るためのマナー
公開された道から外れず、ごみをすべて持ち帰り、野生動物に餌を与えたり触れたりしないことが基本である。遊泳、火気、車両通行の規制にも従う。湿気で岩が滑りやすく、高所では天候が急変する。難しいルートを思いつきで選ばず、経験が不足する場合は認定ガイドの利用を検討したい。
チジュカは都会から切り離された原生自然ではない。開発、水不足、植林、保全が重なって形成された文化的・自然的景観である。その事実と、森とリオの街並みが隣り合う希少な環境こそが、ブラジル屈指の来園者数を誇る理由になっている。