について パナマ運河
パナマ運河はパナマ地峡を横断し、大西洋と太平洋を結ぶ全長約82キロの人工水路で、国際海運と世界貿易の重要な通路である。船は両端の閘門で段階的に海抜約26メートルのガトゥン湖まで上げられ、反対側で海面まで下ろされる。人工湖の利用は掘削量を減らし、運河運用に必要な水も供給する。
従来の閘門は幅約32.5メートル。拡張工事ではココリ閘門とアグア・クララ閘門が新設され、ネオパナマックス級の大型船に対応する第三航路が2016年6月26日に営業を始めた。大型コンテナ船、LPG船、LNG船も地峡を通過できるようになった。2026年に拡張運河は開通10周年を迎え、同年5月までに新閘門の通航は3万1,000回を超えた。
フェルディナン・ド・レセップス率いるフランス企業は1880年代に海面式運河の建設へ着手したが、技術・財政問題と病気による多数の死者のため頓挫した。米国が1904年に事業を引き継ぎ、閘門と人工湖を使う方式で完成させ、1914年8月15日に開通。船は南米のホーン岬、ドレーク海峡、マゼラン海峡を大きく迂回せずに済み、大西洋と太平洋の航程が大幅に短縮された。
建設と初期運営をめぐり、運河地域にはコロンビア、フランス、米国が関与した。1977年のトリホス=カーター条約で段階的移管が決まり、1999年12月31日、パナマが管理・運営・保守の全責任を引き継いだ。現在は国有のパナマ運河庁が運営し、法律上、運河は譲渡できないパナマ国民の財産と位置づけられている。
一般旅行者が自由に船で全区間を通航することはできないが、ビジターセンターから閘門の運用を見学できる。ミラフローレス・ビジターセンターは通常毎日8時〜18時、券売は17時までで、IMAX映像もある。コロン近郊のアグア・クララは通常毎日8時〜17時、券売は15時30分まで。料金は居住資格、年齢、内容で異なる。船が通る時間は毎日変わるため、公式Visit Canal de Panamáで当日の通航予定、料金、保守情報を確認したい。