について パルマリア島のハト洞窟
グロッタ・デイ・コロンビ:パルマリア島の断崖に眠る先史時代の記録
グロッタ・デイ・コロンビは、ポルトヴェーネレに向かい合うパルマリア島南側、外海に面した海抜約30メートルの崖に開く。島最大の洞窟で古生物・考古学上も重要だが、公園の案内では到達にロープ下降が必要とされる。
個人で入る観光洞ではない。露出した崖、不安定な地面、海上の天候は大きな危険となり、許可、専門装備、指導者が欠かせない。公共の道から周囲を理解し、公園に確認することが責任ある見学だ。
発掘で分かったこと
地質学者ジョヴァンニ・カペッリーニが1869年に調査し、その後エットレ・レガリア、ダヴィド・カラッツィ、ウバルド・マッツィーニらが研究を進めた。第二次大戦後にはピサ大学も試掘を行った。通路の先の二室から先史時代の利用痕跡が見つかっている。
ポルトヴェーネレ州立自然公園は、燧石の矢じりと削器、骨角器、土器、石灰岩の玉、穴を開けた貝を報告している。人骨や寒冷な環境に関係する動物骨もあり、環境の変化と、観光地になるはるか以前の島の暮らしを伝える。
入洞せずに学ぶ
パルマリアは、ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレ、ティーノ、ティネットとともにユネスコ世界遺産の文化的景観を構成する。季節運航の船で渡り、地中海性植生、旧採石場、詩人湾の展望を結ぶ道を歩ける。船着場から離れると設備が少なく、暑さと日差しにも備えが必要だ。
当日は公園と船会社に道の状態、規制、時刻を確認する。波、山火事危険、保全作業で急に変わる場合がある。ラ・スペツィアやポルトヴェーネレの博物館・解説施設なら出土品を安全に理解できる。
責任ある計画
- 許可と専門家なしにロープ下降を試みない。
- 当日の公園情報と船便を確認する。
- 崖の縁、閉鎖採石場、立入禁止区域に近づかない。
- 水、丈夫な靴、帰船まで十分な時間を用意する。
- 貝、石、遺物らしい物を持ち去らない。
見どころは入洞そのものではない。海景で名高い断崖が、取り替えの利かない先史時代の証拠も守っていると知ることに意味がある。