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マダイン・サーレハ

サウジ初の世界遺産ヘグラで、アルウラ砂漠に刻まれた111基のナバテア記念墓、碑文、古代の井戸を訪ねる。

座標: 26.8040118, 37.9572703 更新日: 2026-09-16 Google ストリートビュー

について マダイン・サーレハ

ヘグラ――アルウラ砂漠に残るマダーイン・サーレハのナバテア墓群

ヘグラはアル=ヒジュル、マダーイン・サーレハとも呼ばれ、サウジアラビアのアルウラ地方に広がる砂岩地帯にある。ペトラ以南で最大級のナバテア都市遺跡で、2008年に同国初のユネスコ世界遺産となった。岩窟墓、井戸、碑文、隊商路の痕跡が一体となって残る。

現存する墓の正面は主に紀元前1世紀から紀元1世紀に彫られた。ユネスコは記念墓111基、そのうち装飾を持つ94基を記録する。破風、ワシ、階段形、帯状装飾にはナバテア様式とアッシリア、エジプト、フェニキア、ヘレニズムの影響が交わる。碑文は所有者や職人を記し、墓を守る規則を示す例もある。

未完成の正面を持つ孤立墓カスル・アル=ファリードが象徴的だが、ジャバル・アル=バナート、ジャバル・アル=アフマル、ジャバル・イスリブの墓群も見逃せない。岩盤を掘った井戸は、乾燥地で住民、農耕、隊商を支えた水利技術を伝える。ナバテア以前の碑文や岩絵も残る。

ヘグラは乳香や香辛料などをアラビア、地中海世界、アジアの間で運ぶ交易網で栄えた。ナバテア期後はローマ世界に組み込まれ、道は後世も旅人や巡礼者に使われた。アル=ヒジュルをめぐる宗教的伝承は文化的記憶の一部だが、ナバテア墓の考古年代と無条件に同一視すべきではない。

見学は管理され、通常は予約制ツアーや体験プログラムを利用する。時間、経路、料金は季節で変わる。ビジターセンターが毎日開いていても遺跡へ自由入場できるとは限らない。公式Experience AlUlaで事前予約し、集合時刻と案内に従う。飲料水、日差し対策、砂漠に適した服装が必須だ。