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マフラ国立宮殿

ポルトガルのマフラ王室建築を解説。宮殿、バシリカ、修道院、3万6,000冊の図書館、庭園、狩猟公園を紹介する。

座標: 38.9369587, -9.3259297 更新日: 2024-01-18 Google ストリートビュー

について マフラ国立宮殿

マフラ王室建築――宮殿・聖堂・修道院を結ぶ巨大複合施設

マフラ王室建築は、ポルトガルのマフラ、リスボンから北西約30キロに位置し、マフラ宮殿修道院とも呼ばれる。ジョアン5世が1711年に構想し、1717年に工事が始まり、18世紀半ばに主要部分が完成した。バロックと新古典主義の建築によって、ポルトガル王権と帝国国家の理念を表現している。

国王と王妃の宮殿

巨大な矩形建築では、中央の聖堂を挟んで国王と王妃の宮殿棟が置かれる。軸線の対称性、圧倒的な規模、規則的なリズムが全体を統一する。ローマとイタリアのバロック建築・美術を参照し、ヨーロッパ各地の芸術家が制作に参加した。

バシリカと修道院

王室礼拝堂はローマ・バロックのバシリカ形式を採り、現在のバシリカとなった。複合施設にはフランシスコ会修道院も組み込まれる。二つの鐘楼にはフランドルで注文されたカリヨンがあり、聖堂には同時演奏を想定した6台の歴史的オルガンが備わる。

3万6,000冊を収める図書館

図書館には約3万6,000冊が保存され、15~19世紀の書籍、写本、初期印刷本、科学・文化上重要な資料を含む。華麗な室内であるだけでなく、研究と知識保存の役割を現在まで受け継いでいる。

セルコ庭園とタパダ

遺産は宮殿だけではない。幾何学的なセルコ庭園と王室狩猟公園タパダが、一体の領地を完成させる。タパダは王室の狩猟に加え、農業と牧畜を通じて宮殿・修道院を支える目的で整備された。

国定記念物から世界遺産へ

宮殿は20世紀初めにポルトガルの国定記念物となった。2019年7月7日、「マフラ王室建築―宮殿、バシリカ、修道院、セルコ庭園、タパダ狩猟公園」として全体がユネスコ世界遺産に登録された。各区域で開場時間と見学動線が異なるため、公式案内を確認したい。