について リ・ムーリ墓地
リ・ムリ墓地遺跡は、サルデーニャ島北部ガッルーラ地方のアルツァケーナ近郊にある。島を代表する後期新石器時代の墓群で、年代はおよそ紀元前3200年から2800年。かつては「アルツァケーナ文化」を定義する遺跡とされたが、現在の研究ではサン・ミケーレ・ディ・オツィエーリ文化のガッルーラ地方型として捉えられている。
遺跡は五つの石槨からなり、うち四つは立石の円環で囲まれる。円環は本来、土と小石を盛った墳丘の範囲を支えていた。遺体は小さな石室に個別に納められたとみられ、同時期のサルデーニャで多い集団墓とは異なる。円環近くの小型石箱は供物や葬送儀礼に関係すると考えられる。
土器、磨製石斧、石製容器、滑石などのビーズが出土し、共同体の信仰と交流を伝える。赤色オーカーの使用や、コルシカ島・西地中海の遺構との建築的類似は、ガッルーラ固有の性格を保ちながら広域交流に加わったことを示す。
アルツァケーナの考古遺跡管理機関は現在、毎日10時から18時と案内しているが、季節変更や臨時休業は事前確認が必要だ。公式サイトが求める場合は予約し、凹凸に適した靴を履き、石を動かさないこと。小規模な遺跡だからこそ、石の円、石室、景観をゆっくり観察したい。