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ル・ロックル時計博物館

スイスのル・ロクルで約500年の時計づくり、からくり人形、シャトー・デ・モンの歴史と開館時間を紹介します。

座標: 47.0636164, 6.7499225 更新日: 2026-10-12 Google ストリートビュー

について ル・ロックル時計博物館

時計師の邸宅にある時計博物館

スイス、ヌーシャテル州ジュラ地方の高台にあるル・ロクル時計博物館は、緑に囲まれた歴史的邸宅シャトー・デ・モンを利用しています。風景のよさだけが、この組み合わせの魅力ではありません。邸宅は、時計ケースを組み立て、ヌーシャテル山地の貴金属検査も担ったサミュエル・デュボワのために建てられました。博物館は建物とコレクションを一つの地域史として紹介します。時計づくりは工場だけでなく、住まい、地域の志、町の公共生活にも影響を与えました。

デュボワは1780年から1790年にかけて、妻の所有地にこの邸宅を建てました。おそらく夏の別荘として使われたといいます。博物館が紹介する公正証書には、草地、畑、牧草地、庭、貯水槽、地下室、水飲み場、三棟の家、洗濯場が記されています。「城」という呼び名から受ける印象よりも、ここが快適な住まいであると同時に、農地を含む実用的な敷地だったことが伝わります。博物館によれば、シャトー・デ・モンという愛称は地元の人々が付け、所有者が変わった後も残りました。

1912年、Doxaブランドに関わる企業家で時計師のジョルジュ・デュコンモンがデュボワ家の子孫から邸宅を購入しました。博物館によると、彼は別荘を拡張し、農舎と付属棟を取り壊してイギリス式庭園を整える一方、以前の所有者に敬意を表して大広間を残しました。ル・ロクル市は1954年に敷地を取得して博物館に転用し、1959年5月23日に正式に開館しました。現在の建物には、私有財産、産業の成功、公的な文化保存という複数の歴史が重なっています。

1849年に始まったコレクション

博物館の歩みは、現在の建物よりも古くさかのぼります。1849年に珍品陳列室を起源として創設され、雑多なコレクションは1858年に工業学校へ移されました。1868年にル・ロクル時計学校が開校すると、時計関係の資料は教育にも役立てられました。第二次世界大戦後、コレクションは安全のため箱に収められましたが、展示場所が足りず再公開は遅れました。1951年に博物館の再興を目指すグループが発足し、シャトー・デ・モンがようやく恒久的な収蔵場所となりました。

展示は、時間をめぐるいくつもの見方へと来館者を導きます。地上階では邸宅や以前の所有者、地域の裕福な住宅文化を紹介し、上階では時計の歴史と収集家に焦点を当てます。最上階のテーマは、人間が時間をどう測ってきたかです。博物館によれば、時計づくりを扱う展示室は三層に九室あります。年代順にケースを並べるだけでなく、機械と、それを設計し、集め、使った人々を結び付ける構成です。

中心となる展示室では、時計の部品を手掛かりに約500年の発展をたどります。地板、動力、伝達、脱進機、調速機、表示という仕組みに沿って、時計がどのように時刻を示すのかを見ていきます。専門知識がなくても、来館者が関心に合わせて見学できる展示です。時計を一つのシステムとして眺めれば、エネルギーを蓄え、放出し、動きを調整して、読み取れる時刻に変換する過程が理解しやすくなります。

からくり人形、収集家、精密技術の人間的な側面

コレクションは実用的な時計だけではありません。最初の主要な支援者モーリス・サンドスは、市がシャトーに時計コレクションを収める計画を知り、時計、置時計、からくり人形など35点を寄贈しました。博物館は、収蔵品の多くが18~19世紀のもので、機械の工夫と、ロマン主義時代の見世物、音楽、精巧な品への関心が共存していたと説明します。正確な時刻を求める機構もあれば、人を楽しませ、驚かせるための仕掛けもありました。

博物館が紹介する作品の一つが「ラ・フェ・カラボス」と呼ばれるからくり人形です。19世紀後半のイギリス製で、長いドレスが内部の機構を隠しています。博物館は、宴会で客を楽しませたかもしれない様子を想像させますが、これは解説上の可能性であり、この個体に関する記録済みの出来事ではありません。より広く見れば、からくりは時計づくりと演劇の接点を示しています。魅力は時刻を告げることだけでなく、動きと意外性にもありました。

展示室には収集家や寄贈者の個性も残っています。アルフレッド・ユゲナンの部屋は18世紀から19世紀半ばまでのヌーシャテル地方の置時計を中心とし、地元の教師で素描教授だったユゲナン自身の水彩画が木壁を飾ります。アンリ・ジャンメールとフレデリック・サヴォワの収集品を紹介する空間もあります。部屋によって工芸や修復、室内装飾、収集を楽しむ社交文化など、重点が異なる理由を、人物の来歴が教えてくれます。邸宅自体も展示解説の一部です。

シャトー・デ・モンの見学情報

博物館の住所はル・ロクル、ルート・デ・モン65番、郵便番号2400です。公式案内では、5月から10月は火曜~日曜の10時から17時、11月から4月は14時から17時まで開館します。祝日は、祝日に当たる月曜日も開館し、12月25日と1月1日は休館です。団体は通常時間外の見学を相談できます。季節の変わり目や祝日に訪れる場合は、出発前に最新の予定を確かめてください。

公共交通では、博物館が案内するTransNの341番バスに乗り、シャトー・デ・モン停留所で下車できます。周辺地区への立入り制限は博物館の来館者には適用されないと、館は説明しています。団体向けガイドツアーは予約制で、公開料金はガイド一人につき80スイスフラン、定員20人まで。案内言語はフランス語、英語、ドイツ語です。学校団体や特定のカード・会員には無料入場の制度もありますが、対象条件を公式サイトで確認し、通常入館が無料だと決めつけないようにしましょう。

ル・ロクルの時計づくりは博物館の外にも広がっています。ユネスコは隣接するラ・ショー・ド・フォンとともに、時計産業が形づくった都市計画を評価しました。工房と住居が合理的な街区の中に共存し、家内生産から工場生産への移行にも対応しています。博物館で時計や室内の品々を近くから見た後、町を歩けば大きな都市の文脈が見えてきます。精密さは技術だけでなく、仕事のあり方、建築、地域のアイデンティティも形づくったのです。