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ロルトゥン洞窟遺跡

ロルトゥンの長い年代記録、壁画、洞室を紹介。出発前にINAHの一時閉鎖情報を確認してください。

座標: 20.2533951, -89.4554941 更新日: 2026-10-03 Google ストリートビュー

について ロルトゥン洞窟遺跡

長い人類史を保存する洞窟群

ユカタン南部のオシュクツカブ近郊にあるロルトゥンは、石灰岩の洞窟群です。その考古記録は、よく知られるマヤの祭祀遺跡というイメージを大きく超えています。メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)は、最古の証拠を紀元前約9000年に置き、ユカタン半島北部でこれまで確認された最も幅広い年代記録を持つ場所と説明しています。初期の野営、後の居住、水や粘土、信仰、供物に関わる活動など、洞窟との関係が変化してきたことを示します。

長い年代幅は、途切れのない居住や一つの均質な文化を意味しません。INAHの説明には、狩猟採集に関わる初期資料、植物と動物の家畜化の証拠、さらに後代の建築や彫刻が含まれます。古典期以降、洞窟は住居として使われなくなり、その後の利用で確実なのは水の供給源だったことだと研究所は記しています。価値は一つの過去を固定するのでなく、変化をたどれる点にあります。

洞窟は自然の作用によっても姿を変えてきました。水が石灰岩を溶かして空間を広げ、鉱物の造形を生みました。天井から落ちた岩や水による浸食が見える場所もあります。考古資料は発見された環境と結び付けて理解する必要があります。品物、画像、破片の意味は、どこで見つかったか、周囲の堆積とどう関係するかにも左右されます。訪問で壊れやすい記録を乱さないことが大切です。

壁画、岩刻、名前の付いたギャラリー

INAHは現在までに壁画145点、岩刻42点を記録しています。これは公式の集計で、今後の調査で変わる可能性があり、通常の見学で全てが見られるという意味ではありません。ナカブ、または「蜂の巣」の入口には、槍を持って立つ人物と文字記号のパネルを表した浮彫があります。研究所はマヤ的な特徴を指摘しつつ、オルメカ彫刻やチャルカツィンゴの浮彫との比較も紹介しています。

ギャラリーの名前は場所を見分ける助けになりますが、その名称だけで古代の用途が証明されるわけではありません。「音の柱の部屋」は、叩くと異なる音程が出るとされる二本の柱に由来します。「子どもの部屋」は、そこで見つかった十歳の子どもの埋葬にちなんだ呼び名です。ただし、関連する副葬品がなく、年代は分からないとINAHは説明しています。「黒い手の壁画」は負の技法で描かれ、近くのチュルトゥンのギャラリーの不規則な床は、粘土を採取した場所だった可能性があります。

INAHによれば、大峡谷のギャラリーは長さ約100メートル、幅約45メートルで、床には天井から落ちた岩があり、複数の小部屋へつながります。主ギャラリーには「ロゼット」と呼ばれる刻線、直線状の岩刻、マヤ語で haltuno’ob または sartenejas と呼ばれる天然の貯水窪地があります。トウモロコシに似た鍾乳石があり、「大聖堂」と呼ばれる空間は高さ約30メートルです。名称は道順を覚える助けですが、自然の形と人の手が加わった跡は区別しましょう。

ロルトゥンが考古学に記録された経緯

近代の記録は複数の訪問と調査によって形作られ、それぞれ異なる方法と時代背景を持ちます。テオベルト・マーラーは1886年と1892年に訪れ、洞内の絵や刻線を写しました。エドワード・H・トンプソンはハーバード大学ピーボディ博物館の支援を受け、1888~91年に発掘を行いました。INAHによる最初の発掘は1978年、考古学者リカルド・ベラスケス・バリャデスの指揮で始まったとされています。

1960年、ジャック・グラントとビル・デイリーは洞窟の初めての平面図を作り、「ロルトゥンの頭」と呼ばれる彫刻を確認しました。1970年代から80年代の調査では、石器の使用痕とみられる跡、彩色の図柄、現在は絶滅した動物の骨など、古い年代を裏付ける資料が見つかりました。INAHはこれらを早期の人間活動の証拠としていますが、全ての部屋や画像が紀元前9000年に属するということではありません。

洞窟は利用者に資源も提供しました。INAHは「suhuy ha’」、すなわち「清らかな水」が日常生活や占いの儀礼に使われ、器を作る粘土や石材も得られたと説明します。また、ロルトゥンを崇拝と供物の場所と記しています。これらは考古資料に基づく研究所の解釈であり、全ての共同体の信仰や個々の出土品の目的まで断定するものではありません。

一時閉鎖と旅行者への案内

2026年10月7日に確認したINAHのライブ訪問案内では、ロルトゥンは「一時閉鎖」と表示されています。この告知は、同じページに掲載された通常時間より優先されます。標準時間は毎日8時~17時、基本料金は国内旅行者80メキシコペソ、外国人145ペソと案内されていますが、CULTURの観光施設料金は別です。閉鎖表示が続く間、掲載料金が入場を認めるわけではありません。

INAHが告知を外すか再開を直接確認するまでは、オシュクツカブに着けば洞窟に入れると考えて出発しないでください。公式の道順はメリダから連邦180号線に入り、ティクルを経て184号線でオシュクツカブ方面へ向かい、町から約6キロと案内しています。道路状況や標識は変わることがあり、現地近くまで行けても洞窟ルートが開いているとは限りません。移動を決める前に状況を確認しましょう。

再開後は認められたルートを歩き、職員の指示に従ってください。床は不規則で、暗い部屋もあります。壁画、岩刻、鉱物の造形は触れると損傷するおそれがあります。触れたり、印を付けたり、資料を持ち帰ったりせず、立入禁止区域には入らないでください。ロルトゥンは待つ価値があります。数千年にわたり積み重なった証拠と、それを守る責任がこの場所の価値を支えています。いったん損なわれた洞窟の記録は、複製では本当には戻せません。