について 瀋陽世博園(西北門)
万博会場から恒久的な庭園へ
2006年、瀋陽市は当時最大級の国際園芸博覧会を開催し、遼寧省の森林地帯246ヘクタールを世界各地の庭園デザインが集まる会場へと変えました。閉幕後も施設は撤去されず、現在の瀋陽世博園(瀋陽植物園)として恒久的な市民公園になりました。北西門は今も主要な入口の一つです。
当時最大規模の国際園芸博覧会
2006年瀋陽国際園芸博覧会は2006年5月1日から10月31日まで開催されました。面積246ヘクタールは当時、それ以前の国際園芸博覧会を上回る規模でした。「森の中の国際園芸庭園」という構想のもと、半年間で推定350万人が来場。数十の国・地域を代表する庭園、植栽、パビリオンが並び、瀋陽と中国の国際園芸交流における重要な催しとなりました。
博覧会を象徴する建造物
会場のために造られた大規模施設の多くが現在も残ります。高さ72メートルの「鳳凰の翼」、当初約3300株のバラが植えられたローズガーデン、高さ125メートルの「百合塔」、屋内展示に使われた1万2000平方メートルの展示館などです。園内は三つの景観区域と約100のテーマ庭園で構成され、それぞれが地域や国ごとの造園様式を紹介しています。一つの公園を歩きながら、世界の園芸文化をたどれる構成です。
期間限定会場から都市公園へ
閉幕後に施設を撤去する博覧会も多いなか、瀋陽では当初から会場の再利用が計画されていました。公共庭園と植物コレクションへの転換により、イベントへの投資は恒久的な緑地として生かされています。これは2000年代から2010年代の中国で、大規模博覧会を一時的な催しではなく都市の緑地整備につなげた流れの一例です。現在は瀋陽を代表するレクリエーション公園として、建築物と庭園区画を保存しています。
現在の瀋陽世博園を訪ねる
北西門を含む複数の入口から入園でき、国際庭園区、ローズガーデン、塔や彫刻を巡ることができます。博覧会閉幕から約20年を経ても、当時のランドマークが園内景観の骨格を形づくっています。
- 所在地:中国・遼寧省瀋陽市
- 建設目的:2006年瀋陽国際園芸博覧会(5月~10月)
- 規模:246ヘクタール、三つの区域に約100のテーマ庭園
- 見どころ:鳳凰の翼(72m)、百合塔(125m)、ローズガーデン、1万2000m²の展示館
- 現状:2006年の閉幕後、恒久的な公共公園に転換
- 見学:北西門など複数の入口からテーマ庭園と博覧会施設を巡回可能