について Bhimbetka rock shelters
ビームベートカーの岩陰遺跡:インド先史時代を描く岩絵群
ビームベートカーの岩陰遺跡は、インド中部マディヤ・プラデーシュ州、ヴィンディヤ山地の麓にある考古遺跡である。ボーパールの南東約45キロに位置し、巨大な砂岩の露頭と森林の中に、先史時代から歴史時代まで人々が利用した岩陰と洞窟が点在する。
ユネスコ世界遺産は七つの丘にまたがる広大な区域で、750を超える岩陰が知られている。人の活動を示す証拠は旧石器時代までさかのぼり、石器、居住跡、岩絵は狩猟採集から農耕社会への変化と、長期にわたる人間と景観の関係を伝える。
動物、狩猟、踊りを描く壁画
岩絵には動物、狩猟、集団行動、踊りなどが描かれている。最古級の絵は中石器時代に属するとされ、その後の時代の図像が重ね描きされている場所もある。顔料、線、主題の違いを比べることで、同じ岩陰が世代を越えて記憶と表現の場になったことが分かる。
ユネスコは、岩絵の量と質が人間と環境の長い相互作用を示す点、周辺のアディヴァシの村々に狩猟採集文化の伝統との関連が残る点を評価し、2003年に世界遺産へ登録した。
遺跡を守りながら見る
公開される岩陰は遺跡全体の一部であり、指定された歩道と見学区域を守る必要がある。壁画に触れる、岩面へ水をかける、落書きをする、フラッシュや機材を岩面へ近づける行為は保存を損なう。暑季は高温になり、歩道には岩や段差があるため、水、帽子、歩きやすい靴を準備したい。
- 所在地:インド、マディヤ・プラデーシュ州ライセン県
- 世界遺産:2003年登録
- 特徴:砂岩の岩陰、旧石器時代以降の居住痕跡、中石器時代以降の岩絵
- 主題:動物、狩猟、踊り、共同生活
- 見学:公開時間、料金、交通をインド考古調査局または州観光局で確認