ビームベートカーはインド中部マディヤ・プラデーシュ州ライセン県、ボーパール南方の砂岩地帯にあります。「洞窟」と呼ばれることもありますが、世界遺産の範囲は広く、ユネスコはヴィンディヤ山麓にある自然の岩陰を五つの群に分けています。岩の庇、森林、起伏のある露頭も、彩色面と同じく訪問体験を形づくります。
岩陰には長い期間にわたる人間活動の痕跡が残ります。ユネスコは、中石器時代から歴史時代まで続くとみられる絵画を紹介し、インド政府観光サイトも複数の芸術時代が重なる場所として説明しています。一度に描かれた壁画ではありません。異なる人々が岩に戻って絵を重ね、考古学者は顔料、様式、重なり方、出土状況などから記録を読み解きます。