写真で見る私たちの世界の驚異

Church of the Society of Jesus, Cusco

クスコのイエズス会教会を案内。インカ宮殿跡アマルカンチャ、地震後のバロック再建、金色祭壇、クスコ派絵画、見学規則を紹介。

座標: -13.51761, -71.97801 更新日: 2026-08-08

について Church of the Society of Jesus, Cusco

クスコのイエズス会教会――アマルカンチャに建つアンデス・バロックの傑作

イエズス会教会はクスコのアルマス広場で特に目を引く位置にある。バロックの石造正面と双塔は、インカ皇帝ワイナ・カパックの宮殿とされるアマルカンチャ跡に立つ。この重なりは、インカ都市と植民地秩序の出会い、同時に対立を直接物語る。

イエズス会は1571年にクスコへ入り、ほどなく最初の教会を建てた。1650年3月31日の大地震で大破し、17世紀後半に再建、1668~1673年に段階的に完成した。大聖堂の隣で規模を競ったため両者の対立伝説が生まれたが、史話の細部以上に、二つの正面が作る都市景観そのものが印象深い。

石の正面は巨大な祭壇のように構成され、柱、壁龕、コーニスが視線を塔へ導く。内部には高さ約21メートルの金箔を施した杉の主祭壇、側礼拝堂、説教壇、クスコ派絵画がある。外の重厚な石と内部の金色の木彫が対照を成し、南アンデスのバロック建築へ大きな影響を与えた。

教会に関わる絵画にはインカ貴族、スペイン系家族、イエズス会を結び付ける作品がある。単なる系譜ではなく、先住民エリートが副王領社会で血統、記憶、地位をどう表現したかを示す。教会は1983年登録の世界遺産クスコ市街に含まれる。

現在も礼拝があり、ミサ、結婚式、祭礼で観光入場が変わる。時間、料金、礼拝堂の公開は公式宗教観光ルートで確認する。肌を覆う服装が求められ、内部撮影は通常禁止。広場の複数地点から、時間による石彫の陰影も観察したい。