について Cusco Cathedral
クスコ大聖堂――アルマス広場に重なるインカの記憶と植民地美術
聖母被昇天大聖堂はクスコのアルマス広場北東側に立つ、旧インカ帝国都の中心的カトリック聖堂である。大聖堂本体とエル・トリウンフォ教会、サグラダ・ファミリア教会から成る。石造正面が向き合う広場は、スペイン征服以前から政治・儀礼の中心だった。
敷地はインカ・ビラコチャの宮殿キスワルカンチャとストゥル・ワシに関係する。建設は16~17世紀にわたり、複数の建築家と職人が参加。1650年地震を経て主要部は1654年に完成し、1668年に献堂された。ルネサンス風外観に対し、内部はゴシックのリブ・ヴォールト、バロック祭壇、プラテレスコ装飾が重なる。
館内はペルー有数の植民地絵画コレクションを持つ。クスコ派の画家たちはキリスト教主題にアンデスの風景、食物、視覚表現を取り入れた。マルコス・サパタの「最後の晩餐」は卓上のアンデス料理で知られる。彫刻された聖歌隊席、説教壇、銀器、多数の礼拝堂も重要である。
現在も信仰の場で、「地震の主」はクスコの守護聖像として聖月曜日に大行列を行う。ろうそくの煙と赤いニュクチュの花で像は次第に黒くなり、都市の記憶を帯びた。ミサや祭礼時は観光入場が止まることがある。
観光券は通常クスコ宗教施設の共通ルートに含まれ、音声案内等が用意される場合がある。時間と料金は大司教区または公式運営者に確認したい。肌を覆う服装が必要で、内部撮影は原則禁止。標高3,300メートル超のため、ゆっくり見学する。