エマス国立公園は、ブラジル中西部ゴイアス州の南西部、マットグロッソ・ド・スル州との州境に近い地域で、残された大規模なセラードの一つを保護している。景観は「サバンナ」という言葉から想像するよりも多様だ。ブラジル生物多様性保全研究所(ICMBio)は、開けた草原、低木の混じる草地、ヤシが点在する湿地「ヴェレーダス」、川沿いのギャラリー林などを紹介している。台地と広い地平線が開放的な印象をつくる一方、河川や樹木の回廊は公園内に異なる生息環境を生み出している。
公園は1961年に設立された。ICMBioのユニット情報によると、現在の面積は約132,788ヘクタール。ゴイアス州のミネイロス、シャパダン・ド・セウ、マットグロッソ・ド・スル州のコスタ・リカの一部にまたがる。2001年、ユネスコはエマスとシャパダ・ドス・ヴェアデイロス国立公園を「セラード保護地域」として世界遺産に登録した。アマゾン熱帯雨林やパンタナールとは異なる植物・動物の集団を持つ、広大な熱帯サバンナの保護例であることが評価されている。