カジランガはインドサイで知られていますが、その動物を理解するには生息地全体を見る必要があります。アッサム州のブラマプトラ川流域にある国立公園は、湿った沖積草原、浅い池、林、川の流路からなる変化の大きい景観です。洪水は地形を更新し、土砂を運び、新しい水域をつくる一方、道路や動物の移動にも影響します。ユネスコはこうした生態過程と生息地を評価し、1985年に世界遺産へ登録しました。訪問は大型哺乳類を探すだけではなく、季節の変化が保全と旅の双方を左右する氾濫原を知る機会です。
ユネスコはカジランガを、インド北東部に残る自然状態に近い地域の一つとし、絶滅の危機にあったインドサイの回復に果たした役割を挙げています。国立公園とトラ保護区は広い氾濫原を含み、ブラマプトラ川が河岸、草原、湿地を絶えず変えています。背の高い草は広い範囲に生え、草食動物だけでなく、それらを食べる捕食者も支えます。季節の洪水は取り除くべき単なる障害ではなく、生態系の働きの一部です。一方で深い水は動物を高地へ押し出し、保護区域外の道路や集落にも影響することがあります。