シッキム西部のカンチェンゾンガ国立公園は、雪を頂く峰々を眺めるだけの場所ではありません。氷河や森林、高山の谷、今も息づく聖なる伝統が重なる広大な保護地域です。ユネスコは2016年、自然と文化の双方に価値を認め、インド初の複合世界遺産として登録しました。訪問には準備と敬意が必要です。入域は管理され、トレッキング許可が求められます。高山地帯は、気軽に入れる一般的な観光地ではありません。
ユネスコの登録地は178,400ヘクタールに及び、標高約1,220メートルから8,586メートルまで広がります。この大きな標高差によって、低地の森林、険しい谷、氷河、雪に覆われた尾根など、異なる環境が一つの保護地域に含まれます。世界で3番目に高いカンチェンゾンガ山が景観を代表しますが、公園の価値は一つの峰に限られません。ユネスコによれば、園域はシッキム州のおよそ4分の1を占め、ヒマラヤの生物多様性ホットスポットの一部です。