リンポン・ゾンはパロの町を見下ろし、現在も地区の宗教生活と行政に関わる要塞建築群です。地区公式観光ページではパロ・ゾンとも呼ばれます。正式名リンチェン・プン・ゾンは、同ページで「宝石の山の要塞」と訳されています。白く塗られた壁、重なる屋根、彫刻を施した窓が谷間で目を引きます。外から眺めるだけの遺跡ではなく、今も施設が使われています。
立地は町と周囲の景観に強い存在感を示します。壁の内側には中庭、寺院、行政事務所、居住区があり、単独の博物館建築ではなく、機能する複合施設を形づくっています。地区の公式説明は、宗教の中心であると同時に地区行政の所在地でもあるとしています。この二つの役割は訪問者にとって重要です。行政や僧院の活動が続く区域もあり、いつでも自由に入れるとは限りません。