クラド・ハランは、スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島、サウス・ユイスト島のダリバラ近くにあります。単独の記念建造物ではなく、長い時間のなかで住居や埋葬の痕跡が重なった考古学的な景観です。発掘では円形住居、炉、土器、人骨が確認され、日々の営みと死者をめぐる意図的な行為が同じ場所に現れました。建築、共同体の記憶、青銅器時代の葬送を考えるうえで重要な遺跡です。
周辺にも先史時代の居住跡が密集しています。地元の歴史環境記録は、現在の墓地の西側に広がる海岸平野で、集落の遺構が続いていることを示しています。調査は20世紀後半から21世紀初頭にかけ、複数の時期に行われました。風で運ばれた砂や後世の堆積層の下から建物や活動の層が確認され、遺跡を一つの時代だけのものと見なさず、異なる段階を比べられるようになりました。