インド東部オディシャ州の海岸近くにあるコナーラクの太陽神殿は、太陽神スーリヤを乗せる戦車として構想された。基壇には石の車輪が並び、馬の彫刻が前進する力を示し、現存する大きな広間が全体を支える。実際に走る車ではなく、宗教的な考えを建築に変えたものだ。ユネスコは十三世紀のカリンガ建築を代表する作品と評価し、一九八四年に世界遺産へ登録した。圧倒的な規模の奥には、構造と彫刻、繰り返される形によって信仰を見せた職人の仕事がある。
神殿は東ガンガ朝のナラシンハデーヴァ一世の時代に属し、礼拝とともに王権の力も表した。北側と南側には合わせて二十四の車輪が十二対で配されている。ユネスコの詳しい説明はそれぞれを直径約三メートルとし、季節や月の循環との象徴的な関係に触れる。古い案内では、すべての車輪を精密な時計と断定し、馬の一頭ごとに決まった意味を与えがちだ。そうした読みは解釈として示すべきで、石を読む唯一の答えではない。まず目の前の彫りを観察したい。