北朝鮮

朝鮮半島非武装地帯は、韓国戦争以後1953年に締結された停戦協定により設定された非武装地帯である。 1953年7月27日に発効した韓国戦争の停戦協定締結当時、臨津江から東海岸まで合計1,292個の杭を打ち、この杭を結んだ約240kmの仮想の線を軍事境界線(MDL)に設定した。非武装地帯は軍事境界線から南北へそれぞれ2kmの範囲で軍事衝突を防止するための緩衝地帯に設定されている。 非武装地帯は軍事的な衝突を防ぐ緩衝剤の役割をする所であるため、いかなる軍事的な行為も禁止される。非武装地帯に入るためには軍事停電委員会の許可を受けなければならず、入場人数も一部制限され、武器の持ち運びも当然禁止される。 非武装地帯内部の板門店区域は特殊な区域である。北朝鮮と韓国の両方が警備をしており、軍事境界線を中心に半径400m程度の原型地域だ。 軍事境界線(MDL)を基準として、北に2km離れた非武装地帯の境界線を「北方限界線」(NLL)といい、南に2km離れた非武装地帯の境界線を「南方限界線」(SLL)という。北方限界線と南方限界線には鉄策が張られており、南北の軍隊が対峙している。 1963年から北側が要塞と陣地、鉄策を構築し、朝鮮半島の非武装地帯は非武裝地帶という言葉が無色になるほど、南北両側の武装軍人たちが常駐駐屯する前方監視警戒所(GP)があちこちにあり、一部のGPとGPの間には「推進鉄策」という名前の鉄策が設置されている。北側は'民警隊'(民警隊)、南側は'民政警察'(DMZ Police)と自治するが、実質は両方武装した軍人だ。 非武装地帯内の民間人居住村としては、南側の大城洞、北側の既定洞がある。 この地域は一般人の活動が厳しく禁止され、自然生態系が保存されており、アジア最大の自然保護地域として注目されている。また、DMZ一帯は自然生態系の頂点である哺乳類と鳥類の分布の面で韓国内一番の種多様性を持っており、半月胸クマ、キツネ、モスクノル、ヤギ、カワウソなど最も多い天然記念物と絶滅危機種の個体数が生息する場所でもある。そしてDMZ周辺は河川や湿地がよく発達しており、多様な魚種と豊富な個体数を維持している。 ...