ナクシェ・ラジャブは、イランのファールス州にある小規模な考古遺跡です。ペルセポリスの北数キロ、古代都市イスタフルの近くに位置します。サーサーン朝初期の3世紀、小さな石灰岩の窪みの壁に四つの浮彫が刻まれました。ペルセポリスと比べると簡素な場所ですが、新しい王朝が王権、宮廷、宗教的権威を石にどのように表したかを凝縮して伝えています。
サーサーン朝はアルダシール1世が築きました。彼はパルティア最後の王を破り、イランに新たな帝国秩序を確立します。ナクシェ・ラジャブの一面には、その即位・叙任を示す場面があり、神格オフルマズドが王権の指輪を王に渡しています。ファールス州の他の遺跡にも同じ主題が見られます。王位は軍事的な勝利だけでなく、神に承認された地位として演出され、人物配置と構図によって公に表されました。