シャンルウルファ市とシリア国境の間に広がる乾いた広大な平原の遥かかなた、麦畑の上を空気が揺らめき、祈りの呼びかけが地上でも最も古くから絶え間なく人が住み続けてきた場所のひとつに漂う地に、ハラン城が古代の城壁都市の南東の隅にそびえ立っています。現在の廃墟の状態においては控えめですが、歴史的な響きは巨大です。この城は、聖書、メソポタミアの楔形文字の粘土板、預言者アブラハムの系図、そしてイスラム天文学の基礎的な文献にその名が現れる集落の中心に位置しています。トルコ深南東部への旅をいとわない旅人にとって、ハランは文明そのものとの重層的な出会いを提供し、この城はその出会いの陰鬱で記念碑的な錨となっているのです。
この要塞は古い城壁都市の内部にあり、ハランを有名にしている名高い蜂の巣型の泥レンガ家屋群に囲まれ、トルコの地に初めて目的をもって建てられたモスクとしばしば描写されるウル・ジャーミ(大モスク)の細身の四角い尖塔を見下ろす場所に立っています。