メルボクを見下ろすバトゥ・パハット丘陵にあるブジャン渓谷考古学博物館は、展示室の中だけでは語り尽くせない歴史を伝えています。マレーシアのケダ州に広がる渓谷には、初期の集落、宗教建築、地域間の交流に関係する遺跡が点在します。マレーシア博物館局によれば、この施設は発掘・研究を支えると同時に、周辺で見つかった資料を展示するために設けられました。森に囲まれた環境は背景にすぎません。地形、水路、交通路を知ることで、人々がここで暮らし交易した理由が見えてきます。
博物館は1980年1月23日に開館し、専用の展示館が二つあります。渓谷での考古調査による出土品を展示し、博物館局はヒンドゥー教・仏教の活動と国際交易の証拠を、おおむね西暦3〜12世紀に位置づけています。ブジャンは東西の海上交易網を結ぶ初期の中継地だったと説明されています。ただし、この長い時期区分は理解の枠組みであり、すべての品や集落が一つの連続した国家に属したという意味ではありません。