ヤズドの北約60キロにあるメイボドには、馬に乗った使者がイラン高原を行き交った時代を伝える土造りの建物が残る。メイボド・チャパール・ハーネは、ミルザ・モハンマド・アリー・ヤズディによって建てられた、現存例の少ないガージャール朝期の郵便中継所で、現在は通信の歴史を紹介する小さな博物館になっている。
チャパール・ハーネとは、飛脚や郵便のための家を意味する。ペルシャの駅伝制度そのものは、しばしばアケメネス朝に結び付けられるほど古いが、現在の建物ははるか後世のものだ。遺構自体をアケメネス朝時代と誤解せず、古い仕組みが長い年月を経て受け継がれた証しとして見る必要がある。