三権広場は、ブラジリアの記念軸の東端に位置します。首都の市民的・政治的中心として構想され、行政、立法、司法の機関が広い開放的な広場を挟んで向き合います。ブラジル国立歴史芸術遺産研究所(Iphan)は、都市計画家ルシオ・コスタと建築家オスカー・ニーマイヤーによる構成として紹介しています。大統領府であるプラナルト宮殿、国会議事堂、連邦最高裁判所が広場の主要な輪郭をつくります。政府施設が集まるだけでなく、歩きながら計画首都の政治構造を空間として読み取れる場所です。
広場はブラジリアの近代都市計画全体の一部で、保護対象の文化遺産であり、ユネスコ世界遺産に登録された都市の構成にも含まれます。この登録は計画都市全体に対するもので、個々の建物や彫刻がそれぞれ独立した世界遺産という意味ではありません。広場からは都市の軸線、国会議事堂の特徴的なドーム、プラナルト宮殿と最高裁の水平に広がる輪郭を眺められます。中央高原の日差しを遮る場所が少ないため、水と日よけを用意し、写真だけを急いで撮るのではなく、立ち止まる時間を確保するとよいでしょう。