ギザ台地より南にあるダハシュールでは、屈折ピラミッドが、一般に思い浮かべるエジプトの直線的な姿とは異なる輪郭を見せる。下部は急な角度で立ち上がり、頂上に近づくと傾斜が緩やかになる。その折れ曲がりは装飾ではなく、建設中に下された判断を伝える形だ。エジプト観光・考古省によれば、第4王朝最初の王スネフェルのために造られた。王墓建築が後の形式へ向かう過程を、試行の痕跡から読み解ける遺跡である。
エジプト観光・考古省のアラビア語と英語の公式解説は、建設が約55度の傾斜で始まったと説明する。石材の荷重によって不安定になったため、造営者は約43度に修正したというのが同省の説明だ。外から見える屈折はその結果である。ただし、これは省の解説として紹介すべきで、形だけを見れば誰でも施工の順序まで断定できるという意味ではない。輪郭は物質的な証拠だが、工学的な判断の詳細は考古学と保存研究に基づく解釈を含む。