について アンベール城
アンベール城―ジャイプール近郊のラージプートとムガルが交わる宮殿
アンベール城はアーメール城、アンベール宮殿とも呼ばれ、インドのラージャスターン州都ジャイプールから約11キロメートル離れたアーメールにあります。アラーヴァリー山地の高台から、宮殿の主要水源だったマオタ湖を見下ろす、地域を代表する歴史的建造物です。
四つの中庭を中心とする城塞宮殿
大規模な城壁、連続する門、石畳の道の先に、赤砂岩と大理石で築かれた宮殿があります。建物は四層に分かれ、それぞれが中庭を囲みます。公的謁見の間ディワーニ・アーム、私的謁見の間ディワーニ・カース、鏡の宮殿シーシュ・マハル、スーク・ニワースなどが主要空間です。
ラージプート建築とムガルの影響
城はカチワーハー家のラージプート君主、とくにマーン・シング1世とミールザー・ラージャ・ジャイ・シング1世のもとで発展しました。ラージプートの伝統とムガル宮廷建築の影響が融合しています。スーク・ニワースでは水路の上を通る風で室内を冷やし、ガネーシャ門近くのシーラ・デーヴィー寺院は宮殿の宗教的役割を伝えます。
ジャイガル城へ続く地下通路
同じ尾根の上方にはジャイガル城があり、両者は地下通路で結ばれています。戦時に王族らがより堅固な上の要塞へ退避するための経路で、アンベールが王宮や宮廷であると同時に、大きな防御体系の一部だったことを示します。
ラージャスターンの丘陵要塞群
2013年、アンベール城は他の五要塞とともに世界遺産「ラージャスターンの丘陵要塞群」へ登録されました。17世紀のラージプート・ムガル宮廷様式を代表し、宮殿、防御施設、水利、寺院、丘陵景観を一体として理解することが重要です。