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カディーシャ渓谷と神の杉の森

カディーシャ渓谷はレバノン北部の険しい修道景観で、洞窟、古い修道院、段々畑を残し、「神のスギの森」とともに世界遺産を構成する。

座標: 34.2845425, 35.9527842 更新日: 2023-12-01 Google ストリートビュー

について カディーシャ渓谷と神の杉の森

カディーシャ渓谷――レバノンの断崖に刻まれたキリスト教の「聖なる谷」

カディーシャ渓谷(アラビア語:وادي قاديشا)はQadishaとも表記され、カディーシャ峡谷、ワディ・カディーシャ、「聖なる谷」とも呼ばれる。レバノン北部県のブシャーレ郡とズガルタ郡にまたがり、マクマル山の麓に位置する。谷を流れるカディーシャ川は、トリポリ付近でアブー・アリー川の名になる。

名称と険しい地形

「Kadisha」はアラム語で「聖なる」を意味する。深い峡谷、急な岩壁、天然洞窟が近づきにくい環境をつくり、何世紀にもわたって瞑想、隠修、避難の場所となった。

数世紀に及ぶ修道の伝統

谷は多くのキリスト教修道共同体を受け入れ、とりわけマロン派の隠修伝統と深く結びつく。聖アントニオス・コジャヤ修道院、カンヌビーン修道院、ハウッカの聖母修道院、マル・リシャー修道院などが、岩壁、洞窟、段々畑の間に点在する。洞窟の一部は礼拝・居住空間として利用された。

「神のスギの森」との共同登録

ユネスコは1998年、「カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神のスギの森」を世界遺産に登録した。登録資産は渓谷だけではなく、ブシャーレ近郊に残るレバノンスギの森も含む。両者は、初期キリスト教の修道生活と、古代の宗教建築で重視されたスギ材の歴史を伝える。

保全上の圧力

周辺集落の拡大、無許可建築、管理されない観光客流入、一部宗教建築の劣化が景観の完全性を脅かす。ユネスコは計画、保全、監視の強化を継続的に求めている。指定歩道、宗教施設、撮影の規則を守り、閉鎖中または不安定な遺構には入らないことが重要である。

訪問前の確認

急峻な地形のため、歩道や道路は天候、維持管理、地域情勢に左右される。レバノンの文化・観光当局、修道院、現地管理者から、公開状況、交通、安全に関する最新情報を得てから訪れたい。