写真で見る私たちの世界の驚異

カンタベリー大聖堂

カンタベリー大聖堂を案内。ベケット殉教、世界遺産を構成する3施設、建築史、2026年の開場時間と礼拝時の作法を紹介。

座標: 51.2797971, 1.0827998 更新日: 2024-01-27 Google ストリートビュー

について カンタベリー大聖堂

カンタベリー大聖堂:英国キリスト教史とベケット巡礼の中心

イングランド南東部ケント州のカンタベリー大聖堂は、カンタベリー大主教座聖堂であり、英国国教会と世界のアングリカン伝統の重要な中心である。597年にアウグスティヌスがケントへ渡来して教会を築き、ノルマン征服後の1070~1077年に再建された。その後も拡張が続き、ロマネスクの地下聖堂、初期ゴシックの内陣、垂直式ゴシックの身廊が重なる。

1170年、大主教トマス・ベケットが聖堂内で殺害された。墓所はたちまちヨーロッパ有数の巡礼地となり、増える巡礼者に対応する東端部の拡張や、チョーサーの『カンタベリー物語』につながった。1538年の宗教改革で聖廟は破壊されたが、殉教地点、トリニティ礼拝堂、コロナ礼拝堂は信仰、王権、建築の関係を今も伝える。

ユネスコが1988年に登録した世界遺産は大聖堂だけではなく、聖アウグスティヌス修道院跡と聖マーティン教会を含む。三つを合わせて、アングロ・サクソン期のキリスト教成立、修道院文化、司教座聖堂の展開を理解できる。

2026年の見学情報

公式サイトの通常観光時間は月~土曜10時~17時、日曜は11時30分から境内と売店、12時30分から聖堂が開き、最終入場はいずれも16時。礼拝、特別行事、保存工事で区域が急に閉じるため、当日も確認が必要だ。一般券は現在18ポンドからで、条件内なら1年間再訪できる。礼拝参加や指定礼拝堂での祈りは無料である。

現役の礼拝施設なので、礼拝中の写真・録音・録画は禁止され、静粛と立入制限を守る。中世の床には凹凸があり段差もあるため、移動に配慮が必要な人は事前に経路を確認したい。大聖堂だけで最低2時間、修道院跡と聖マーティン教会も巡るなら半日を見込む。