について クック湿地
クック初期農業遺跡は、パプアニューギニアのマウントハーゲン近郊、ワギ渓谷の標高約1500メートルに広がる116ヘクタールの湿地である。地下には少なくとも7000年、可能性として1万年に及ぶ水管理と栽培の考古学的連続が残る。農業が独自に発達した証拠として、2008年に同国初のユネスコ世界遺産となった。
調査は、湿地縁辺での植物利用・栄養繁殖から、盛り土畑、木製道具で掘った排水網への変化を明らかにした。タロイモ、ヤムイモ、バナナの証拠は、別の農業中心から単に技術を受け入れたのではない歴史を示す。何世代もの農民が、水を含む土壌と新しい必要に応じて溝、畝、区画を変えた累積的な革新である。
大きな遺構が地上に並ぶ場所ではない。重要情報の多くは埋没し、景観は今も共同体と現代農業に結び付く。自由に入れる空き地とは考えず、文化当局、遺跡管理者、慣習的土地所有者・管理人との事前調整が必要だ。地元ガイドがいれば、一見普通の湿地にある古い水路と微地形を理解できる。
拠点はマウントハーゲンだが、道路、雨、泥で所要時間が変わる。作物を踏まず、無断で柵を越えず、土を採らず、発掘区へ入らない。防水靴、雨・日差し対策、水、共同体の指示への敬意が不可欠。受け入れ状況は変わるので出発前に確認する。クックは通常の記念物というより、農業知識の生きた記録である。