について シュレーダー邸
リートフェルト・シュレーダー邸はオランダのユトレヒト、Prins Hendriklaan 50にあり、ヘリット・リートフェルトと依頼主トゥルース・シュレーダーが協働し、彼女と三人の子どものため1924年に完成させた。シュレーダーは固定した部屋や家庭内の上下関係に縛られない家を求め、リートフェルトはデ・ステイルの幾何学、赤・黄・青の原色、白黒灰の構成を生活空間へ移した。2000年に世界遺産へ登録された。
外観は水平板、垂直面、手すり、色線が互いに独立して交差するように見えるが、それぞれ内部の使い方と結び付く。一階には比較的固定された台所、仕事、就寝の区域があり、二階はスライド・折り畳み間仕切りによって、昼は開放空間、夜は個室へ変わる。角の窓、可動家具、玄関との伝声管、内外へ連続する線が従来の箱形住宅の境界を弱める。造形だけでなく、家族の自立と共同生活を設計した点が革新的である。
シュレーダーは1985年に亡くなるまでここで暮らしたため、実験建築であると同時に実生活の記録でもある。それまで家具と模型で知られたリートフェルトにとって、最も完全な初期建築の一つとなった。後に建築家ベルタス・ムルダーが修復し、現在はユトレヒト中央博物館が管理する。小さな室内を守るため人数を厳格に制限しており、建物全体が一個の博物館資料として扱われる。
見学は時間予約必須で、通常火~日曜11時~16時、13時~14時は休止、最終枠は15時20分開始。5~8月は金曜のみ21時まで延長する。現在の一般料金は19ユーロ、12~17歳と学生10.50ユーロ、12歳以下3ユーロで、約30~40分のマルチメディア案内を含む。ミュージアムカードや無料資格でも枠予約が必要で、開始10分前に建物左側のチケットオフィスへ到着したい。
邸宅はユトレヒト中心部の東側にあり、自転車または公共交通で行ける。大きめの荷物は無料ロッカーへ預け、狭い室内と階段では係員の順路に従い、可動間仕切りや家具を勝手に触らないこと。歴史的住宅のためバリアフリーには制約があり、段差回避や介助が必要なら事前に館へ相談する。予約と少人数制は不便ではなく、住宅のスケールを保ったまま世界遺産を間近に見るための保存措置である。