について ジンガレー・ベル
ジンガレイベル・モスク――トンブクトゥの記憶を支える土の建築
ジンガレイベルはサンコレ、シディ・ヤヒアと並ぶトンブクトゥの大モスクである。最初の建設は14世紀、マリ帝国君主マンサ・ムーサがメッカ巡礼から帰った後と結び付けられる。現在の建物は一時点から凍結保存されたものではなく、数世紀の増築、修理、共同作業の成果だ。
年代記はアンダルス出身のアブ・イスハーク・アッ=サーヒリーを計画に結び付けるが、役割の範囲には議論がある。建築伝統全体を彼一人へ帰せば、それ以前からの地域技術を過小評価する。1570~83年、イマーム兼カーディーのアル・アキブが南部と西墓地の囲壁を含む重要部分を再建・拡張した。
土、植物繊維、木材が厚い壁、屋根、中央ミナレットを構成する。壁から突き出す木材は構造の一部で、補修時の足場にもなる。雨の後、専門職人と住民が泥塗りを更新する。定期保守は技術と宗教生活の継承であり、修理されるから真正でないという意味ではない。
15~16世紀のトンブクトゥはコーラン学校と写本で知られる学術・信仰・交易中心だった。ユネスコは1988年に登録し、武力紛争、破壊、治安、環境圧力のため2012年から危機遺産リストに置く。砂漠化、洪水、伝統材料の不足も土造建築を脅かす。
今も礼拝に使うモスクで、統一観光時間を持つ博物館ではない。入場は礼拝、宗教管理者、地域規則、治安に左右され、非ムスリムには制限があり得る。公式渡航情報、現地許可、信頼できるガイドなしに訪問を計画しない。肌を覆う服装、同意なき撮影禁止、礼拝者と保存の最優先が不可欠である。